@article{oai:kgwu.repo.nii.ac.jp:00000306, author = {長島, 一比古 and NAGASHIMA, Kazuhiko}, issue = {2}, journal = {川村学園女子大学研究紀要, The journal of Kawamura Gakuen Woman's University}, month = {Mar}, note = {ブレイクは「植物的」自然を人間の堕落の象徴として敵視したと言われている。しかし,彼は少年時代に自然の中で宗教的幻像を見た経験があり,後に詩や挿絵で自然を好んで描写した。この一見矛盾しているように見える態度に,ブレイクの思想の核心が隠されている。彼は、理性主義・合理主義の時代にあって,あらゆるものが理性による細分と分析の対象となっている状態では,真理を見出すことはできないと考えた。そこで,彼は理性からの解放を人間の想像力に求め,想像力によって映し出される実在の幻像(ヴィジョン)と呼び,事象を統一的にとらえて実在を認識しようとした。本論では,このような認識態度について,彼の理論的観点から考察した。また,自然が最も写実的に描かれている作品に『無垢と経験の歌』があるが,そこでの写実性は単に事物の外面的な特質を写し出したものではなかった。ブレイクの想像力が,詩と挿絵の写実性を通して,いかに読者の想像力を喚起して彼の幻像の世界が共有されるようにしたのかを例証した。}, pages = {45--59}, title = {ブレイクの「ヴィジョン」 : 想像力と永遠の実在}, volume = {15}, year = {2004}, yomi = {ナガシマ, カズヒコ} }