@article{oai:kgwu.repo.nii.ac.jp:00000373, author = {内海崎, 貴子 and Uchimizaki, Takako}, issue = {2}, journal = {川村学園女子大学研究紀要, The journal of Kawamura Gakuen Woman's University}, month = {Mar}, note = {本稿は, 川村女学院(現川村学園)の創立者川村文子の女子教育思想について, 特にその家庭観・人間観・女性観を中心に明らかにしたものである。大正期, 社会の女子教育要求が高まるなか, 文子は, 私立の女子中等教育機関として川村女学院を創立し, その後, 附属幼稚園, 初等部, 高等専攻科を次々と設置し, 川村女学院を私立の女子一貫教育機関として発展させていった。このような女学院の教育を支えたのは, 建学の精神である「女性の自覚」, 「感謝の心」, 「社会への奉仕」に集約された文子の女子教育理念であった。文子の代表的な著作の検討と卒業生への聞き取り調査の結果わかったことは, 以下の点である。1)文子の家庭観は, 性別役割分業を前提とした近代家族の特徴を持っていた。そのため, 2)文子は女性の家内役割を重視し, 主婦役割を充分にこなす良妻賢母を理想の女性像とした。したがって, 3)文子の女子教育理念は, 「女性の自覚」に象徴化された良妻賢母の育成となったのである。4)文子の良妻賢母は, 性によって人間の序列化を図らない神道の人間観・女性観によって支えられており, 女性の本性的価値を具現化した女性像であった。また, 5)専業主婦を前提とした良妻賢母は, 大正期に急増した都市部の新中間層が求めた女性像であり, 川村女学院の女子教育は, この階層の女子教育要求に適合していたといえる。}, pages = {93--113}, title = {川村文子の女子教育思想研究(二)}, volume = {12}, year = {2001} }